弦が1本だけのボロボロギターでファンキーな演奏をするおっさんBrushy one string
ギター一本だけで弾き語るミュージシャンというのは、とてもかっこいい。
なぜならば、楽器の音が少ないということは、それだけ個人の実力がむき出しになってしまうからだ。
バンドでしか演奏をしたことがない人がいざ一人で弾き語りをしてみると、「バンドというものがいかに相互で音の助け合いをしていたのか」ということに気付くというのはよく聞く話だ。
とはいえ、ギター一本や鍵盤一本で弾き語るミュージシャンは、そこまで珍しくない。
では、「ギター一本」ではなく「ギターの弦一本」で弾き語るミュージシャンはどうだろうか?
「え?弦一本?そんなものはもはやギターじゃない!」とツッコミたくなるが、正真正銘「ギターの弦一本」で弾き語るミュージシャンがいるのだ。
「ギターの弦一本」で弾き語るミュージシャン。
彼の名はブラッシー(Brushy)。ジャマイカ出身のアーティストだ。
ブラッシーはギターの弦一本で演奏しているので「Brushy One String」というアーティスト名で活動している。
ブラッシーの代表曲「Chicken in The Corn」の動画がこちら。
どうだろうか。
正真正銘ギターの弦1本で演奏している。
しかもギターは誰がどう見てもボロボロ。
ボディもナットもは欠けているし、1本しかない弦は当然のように錆びている。
こんなギターを使っているギタリストはおそらくいないだろう。
弦を6本張ることすらできないのだから。
しかし演奏を聴くと誰もが彼の実力に気付くことができる。
弦1本でベースラインを弾き、ボディを叩いてパーカッションにし、「弦1本のギター」だけで見事にリズム隊を作っている。
さらにすごいのは、テクニック以上に彼の周囲を巻き込む力。
彼の音楽を聴いていると、思わず体がリズムを刻んでしまうのは僕だけではないはず。
聴いている人が思わず楽しくなってしまうもの、それが「音楽」だ。
弦1本のギターと声だけという最小限の武器で、自分という人間のポテンシャルを最大限にまで引き出しているブラッシー。
確かにミュージシャンにとっての楽器は、身体の一部と言ってもいいくらいとても大切なものであることは間違いない。
しかし、楽器というものは、ただ単に高価な音を出せばいいというものではない。
楽器というものは、あくまで演奏者の表現を助ける武器でしかないということを忘れてはいけない。
自分のポテンシャルが楽器のポテンシャルに負けているかもしれない人は、今一度楽器に対する価値観を考え直したほうがいいかもしれない。
「War & Crime」(ちょっといいアコギになった)
レコーディングはこんな感じ。
CDあります。
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ついでにこの自作ドラムの記事も見て欲しい。
『弦が1本だけのボロボロギターでファンキーな演奏をするおっさんBrushy one string』へのコメント
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名前:勝手な評論家 : 投稿日:2014/04/22(火) 23:39:23
ギターのグレードが上がってるのがジワジワくる
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名前:勝手な評論家 : 投稿日:2014/04/23(水) 00:10:53
この人のポテンシャルならギターなんかなくてもオーディエンスを盛り上げれそう。
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名前:勝手な評論家 : 投稿日:2014/04/24(木) 01:06:45
高価な機材ばっか使ってるくせに全く魅力のない演奏しかできないやつらに聞かせてやりたい
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名前:宇宙は音楽だ : 投稿日:2016/02/09(火) 11:12:26
すごい!これがミュージシャン。 地球の鼓動を表現している。
宇宙の真理だ。
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名前:勝手な評論家 : 投稿日:2017/01/30(月) 07:30:42
6本あげるって言ったら、一本でいいよって言われるのだろうかw
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名前:ふなっしーわんすとりんぐ : 投稿日:2021/02/13(土) 16:39:33
なんてったって顔がいい。この迫力。
すげーリズム感!このリズム感は日本人には出せないな!